先日の投稿で英語で紹介したプロジェクトを今回日本語で紹介したいと思います。「ことばから考えてみると」とは、2年間をかけて東京藝術大学映像研究科メディア映像専攻で学習した…証?である、その修了制作です。このブログなら英語だけで紹介して済んだはずですが、特に日本語で書いた作品解説は日本語のまま載せる意味がないため、載せませんでした。翻訳するのが厳しいがブログには載せたいと思って、解説をきっかけに今回特別に日本語で投稿してみました!

それでは、修了制作作品解説から直接引用していきたいと思います。

「ことばから考えてみると」は言語を素材にし、表現した作品の結果である。採用した言語は既存の言語ではなく、自分で作った人工言語である。その言語には規則が極めて少ないため、言語の「基盤」のようなものである。

言語をテーマにして、言語「について」制作したくありませんでした。そうでなはく、言語を素材にして、言語にまつわる実験として制作しました。

私が求めている「言語の核」を見つけ、それに集中するために、人工言語を作らなければならなかった。自分の目的に合わせた自分の言語を作れば、それは最適な制作素材にすることができる。慣れた既存の言語を一歩離れた立場から、オリジナルな規則で実験し、その結果を観察し、偏見を持たず発見を素直に受け入れることができる。

その人工言語とはどういうものかというと、それは一般に必要だと思われる要素でも、ほとんどの要素を引き抜いて、骨だけを残した言語であります。プログラミング言語の種類である「連鎖性プログラミング」からモデルしたもので、極めて単純な構成ですが、もちろん、自然言語と非常に違います。実は作った言語には固有の表記・音声・語彙・伝送媒体がないわけです。ただ4つの規則でさえ守ればどの表記、語彙などをつけても表現できます。

この言語を使って、結果は三つの作品です。映像1本、絵本1冊と、「パズルポエトリー」ポストカード4枚です。どれも同じ言語であっても、表し方、語彙、媒体が異なります。修了制作展の記録映像でチラッと作品と展示風景を見ていただけます。

作品解説と実物へのリンクを以下にまとめました。それ以外、終了展の際に作ったWebページもあります。

作品

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